これは罰。

  罪深い私たちへの。

  けれど何故。

  何故、君だけがこのような罰を受けなければならない?





  すべては私の愚かさ故。










  愛するエルフは もう いない。









    しみという名の







知らなかった。

君がこんなにも苦しんでいたなんて。



今となってはもう遅かった。







あの暗い森で。

古ぼけた木に静かに身をあずける彼が。

まさか





息をしていないなんて。







悪い夢なら覚めてほしかった。





















いつしか君は儚く笑った。



あの歌が終わって、一面の花びらが風に運ばれた時。




  いつまでも、私を想う――と。












私たちはわかっていた。

いつしかこうなることを。

わかっていた、はずだった。

いつしか運命が2人を別つと。

わかっていたはずなのに。


それは私の浅はかな認識だった。






私と彼女の婚儀の日。

彼は人知れず姿を消した。

心に罪悪感を感じた。


けれどそれだけだった。




私と彼女の息子が生まれた日。

彼は笑っていた。

安堵の息を漏らした。



けれどそれは作られた笑顔だった。








思えば私は彼に何もしてやれなかった。

それなのに。

彼は私をいつも支えてくれた。

私のほしい言葉をいつもくれた。

あの細い腕で私を抱きしめてくれた。

それなのに。










思えば彼は歌わなくなった。

最後に彼の歌を聞いたのはいつだったか。



いつもと変わらない日の夜。

彼は1人、外にいた。

まだ寒い夜だった。

1人で歌を歌っていた。


いつか私に歌った懐かしい歌だった。




歌い終わって、私は彼にもう1度と頼んだ。

けれど彼はどこか遠くを見て


 もう歌えないんです……


と震える声で言った。









あの時気づけばよかった。

そうすれば何かが変わっていたのに。

そうすれば彼は私の隣で笑っていたかもしれないのに。







自分の愚かさが憎かった。









今まで自分の幸せにひたっていた私は気づかなかった。

彼の 苦しみも 痛みも 何もかも。

わかっていなかった。



それなのに。









君を失うことがこんなにも苦しい。



冷たい君を抱くことが こんなにも辛い。



君の美しい瞳は もう私をうつしもせず。



君の金糸のような髪は ただ風に舞うばかりで。






どうして気がつけなかったのだろう。






彼の哀しみに 彼の涙に。






何故目を背けていたのだろう。



己の想いに 彼への愛に。











もう戻らない。








もう聞こえない。











彼の歌う恋の歌は


私の心に永遠に繰り返されて


君を失った哀しみを何度も何度も思い出させる。















愛していた。















愛していた。







今はどんな言葉も届かない。















哀しみに奪われた






私の 緑葉よ......




















彼らを包んだのは


闇ではなく


哀しみという名の





―――罰。





















=============

すいません。ほんとに書いてしまいました!

あまりにも素敵なTOP絵だったので!!

私の駄文+げにさんの素敵文を混ぜてみました。

ごごごごごごごめんなさ…ッ!!!!

02.08.25 秋月シオン


ハアアアアア素敵です素敵です大好きなキヨさん(秋月さん)から素敵アラレゴ
いただいてしまいましたよ!!!アタシの夢(死)だったアラレゴ死にネタレゴ死にヴァージョン。(最低な夢)
切ない頂点ーーー!?(グッハーーー!!)なにやらアホ絵「喪失」
を見て書いて下さったとか!!ギャース嬉しすぎ!(うっさい)ありがとうございましたぁああああ!!!  


ついでにのせてみるアホ文。
管理人がお絵かき帳に描いたアホ文があんなに素敵になるものなのですね・・(感動)


哀しみに身を委ね



暗い暗い森の奥 年老いた木の下で

ただぼんやりと座ってた

何を聞くでもなく 見るでもなく 歌いもせずに

『お前などもう知らん!』

ただ繰り返し繰り返し

『もう二度と私の目の前にあらわれるな!』

彼の苛ついた声が聞こえてきて


それだけで頭がいっぱいになって
他のことが考えられなくて
目の前が真っ白になって
動けなくて

苦しくて



言わせたのは私

幸せそうな二人を見ているのが辛くて

それでも彼を憎めなくて

なら

私が嫌われればいいと思った・・・そう、

それできっと、楽になれるって。

知らなかった 嫌われることが 拒絶されることが

こんなにもこんなにも痛くて苦しくて
・・・哀しいことだなんて


ゆっくりと目を閉じる
暗い暗い森の奥 誰もいない年老いた木の下で

手足の感覚が遠のいていく
だんだんと小鳥のさえずりも木々のささやきも
聞こえなくなっていく
だんだんと頭の中が白くなる

これは・・・『死』というもの・・・?


ああ 消えてしまう たくさんの思い出
怒った彼の顔さえも、もう・・・




・・・もう見えないね、アラゴルン。





ふわりとした浮遊感



もう何も感じなかった。



アホ・・。(死)







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